農地の貸手不足
こんにちは。千葉市の税理士、水谷です。
農地の集約を目指している千葉県の農地中間管理機構(農地バンク)では、農地の借り手と貸し手の需給バランスが取れていないようです。
農地の借り受け希望は2728ヘクタールあるのに対し貸し出し希望は10ヘクタールに届かない状況とのことです。
農地バンクとは耕作していない農地や飛び地となった農地をまとめて借り上げ税金で整備したうえで意欲ある生産者に貸し出す公的機関です。
現在農家の平均年齢は66歳まで上昇しており、耕作放棄地は滋賀県の面積に匹敵する40万ヘクタールあるそうです。
この状況を改善するため、安部政権の成長戦略の農業強化策として農地バンクが設立されました。
税制面からも農地集約をバックアップするため固定資産税についても改正が検討されています。
検討されている改正内容は、農地を農地バンクに貸した場合は固定資産税をゼロとし、耕作放棄地の場合は、従前の固定資産税の2倍から3倍に引き上げる、というもので耕作放棄地とせずに農地バンクへの貸し出しを促すことが狙いとなっています。
千葉県の2012年の農業産出額は4153億円であり、北海道、茨城県に次ぐ農業の盛んな県なのですが、耕作放棄地の割合は17%あり、全国の耕作放棄地の割合の10%を大きく上回っており、農地の効率利用の面ではまだまだ改善の余地があるようです。
千葉県の農地バンクへの農地の貸し出しが少ないのは、農地バンクが発足して半年とまだ間もないため、制度が周知されていないことも要因の一つのようなので、今後農地バンクが認知され、農地集約が進んでゆくことにより千葉県の農業が稼げる農業となっていくことを期待したいと思います。
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